◆これまで成果の乏しい若手メンバーと会話していると、
自分には「成功体験」が不足していると考えているフシがあります。
「成功体験」さえあれば、要領を得て、段取りを学んで、
継続的に成果を残すことができると踏んでいるようです。
では実際に成功を体験したら、飛躍的に伸びるのでしょうか?
「無理です!」が答えです。
成功体験を待っていたら、相当な年月を費やすメンバーも出てくるでしょう。
伸ばす人は、成功と呼べるほどの大げさではない「うまくいった体験」
を有効利用していると私は思います。
自分の身に起った(うまくいった)出来事、事実(体験)から
”うまくいくため”に必要な行動様式、思考様式を学び
次回も”うまくいくため”に体験を再構築(経験)することができる。
体験とは具体的であり、経験とは抽象的である。
体験とは事実であり、経験とは解釈である。
無意識に”うまくいった”体験を経験に昇華させ
無数の”うまくいく”経験を重ねて、ようやく成功する。
ここで初めて「成功体験」を味わうステージになる。
体験を経験に昇華させることを重ねることなく
いきなりの「成功体験」にはいささか無理があります。
成功体験待望論を持つ若手メンバーには、
その前に、体験の経験化の必要性を教えてあげて下さい。
【まとめ】
成功体験を求めることは、ゴルフで言うといきなりホールインワンをビギナーが狙うようなもの。
かなり低い可能性を追い求めるよりも、ちょっと”うまくいった”体験の有効利用がおススメ。
体験を経験化することが、伸びる最短距離である。